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サークル1・サークル2
初めて作った自分らしい椅子「サークル1」(1998年)は、今までの制作30脚余りで今後は作るつもりはなかった。そろそろ家業である厨子仏壇にかかりたくなったこと、巾45cmを越える一枚板は入手が困難になったこと、年季のいる制作技術、座板の微妙なアールと、手鉋の削り跡に、熟練や人間形成のための時間がかかりすぎることが理由です。優れた工芸品である椅子のデザインは、形や座り心地だけではなく、自然の作った木目のグラフィックな美しさの表現や、作り手の熟練した手が生み出す刃物の痕跡や、作品に漂う品格が、重要な要素と思うからです。
こういう一品製作はコスト高と、作れるようになる弟子も生まれないことから、細部を考え直した「サークル2」をシューレの作品としていましたが、再び製作の機会に恵まれたのは何よりの勉強となりました。こういう仕事は今回の椅子だけにとどまらずに、今後の作品の、よい指針になることと思います。ご注文を下さった I 氏、真剣に学んでくれている弟子達に心から感謝します。 06.6.1
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