20年目の工房・庭
遅い栗の新緑も出揃った美しい早朝の庭に降りて、大きすぎる作品に費やしている20年を反芻する。見知らぬ無縁の土地へ同行してくれた家族、夢の工房の実現に参加してくれた若者達、組み上がった屋根からみた初めての風景、チェーンソーの響き、使い古した庭道具と倒した樹、破壊と創造、闇と寒気、借金と挫折と眠れぬ夜。可憐な、思い出深い山の草花、育った樹木と、未だ石だらけの新しい道。常識への疑問への糸口と伝統意識の刷新。やり終えたことと、これからの夢・・・。売り物にならない、未完ではあるが、僕にとって意味深い真理を教わった大きな作品である。
板ではなく、樹という存在の意義深さに、感動を新たに、まだ見ぬ創造にこころが躍ります。06.6.3