D E S I G N E D F O R   O U R D A I L Y L I F E  前田木藝工房の技法

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「放物線」について

「持ち送り」というのは建築でいう「ほおずえ・枡組み」と似た役割りの構造体ですが
最小限のスケールで 必要な強度と形を生み出す重要なデザイン要素です
テーブルの場合 甲板下部の空間を広くとるためにこのようなかたちになりますが
鉄という素材が熱で曲がる特性を生かして 息子達が新しい試みに試作を繰り返しています


「放物線」というのは 空間に物を放った時の軌跡で 定規とコンパスでは描くのが困難です
自然の生み出すこの形は 角のない美しい工芸のかたちで 最新のCADでも描画は難しいのです
鉄が自然に曲がることにもこの要素がありますが それだけでは 人造物として機能しない
鳥の声そのものが音楽でないような「もののかたち」の難しさが潜んでいます
直線と円弧は自然には存在しないもので 放物線は 自然から学んで僕たちが生み出すものです
〜過日 水平線や結晶はどうなんだと笑いましたが〜
放物線の組合わせで構成され作られたものが 人の作った美しいもので工芸と呼ばれる由縁です
これは「製品」と「作品」の違いでもあって センスの優れた人間の手からのみ生まるかたちです