D E S I G N E D F O R   O U R D A I L Y L I F E  前田木藝工房の技法

「型紙 型」
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指物は寸分のちがいのない厚み まっすぐであること 直角 または留めという45度が正確に作れるということが
基本ですが 加えて「窓 屋根のてり 持ち送り 雲形」など曲線による形が重要な役割を果たします

椅子の曲線には 体に合わすという必然性がありますが これらは装飾的なもので
どんな形にしようが全く自由なのです しかし自由というのはたいへん苦しいことで
「なぜ こういうことをするのか」「なぜ こういう形のなのか」と問えば答えることは出来ません

「するのならば 美しくなければ駄目だよ」と父にいわれましたが
そうでなければ 余計なものは無いほうがいいのです

技術は 何年かするうち こなす数に応じてうまくなるものですが
〜どういう形か〜 ということになると 僕たちが学ぶ一番の
師匠は自然でしょう
次が先輩の残した仕事を見ること 模作すること 次が暮らしの中に本物の美しいものを使う事
美しい人間になること

さて目的は美しいものを作る事なのですが 技法上のツールとして われわれはコンピューターを使います
この道具はさまざまな機能を持っていますが イラストレーターというソフト等でつかうベジェ曲線は便利です
目的さえ定まれば自在に描く事 描き直す事が出来ます


20011113/ベジェ曲線から

これは父の作った型紙で カレンダーや 葉書等をを切り抜いて鑞をぬって丈夫にしたものです
線には太さがありますが 寸分の違わない形には太さの概念はありませんので型紙を使います
左右対称のものでしたら 半分に折って同時に切り抜きます
その後 材料の板に先を短く切った筆で 型紙の上から墨で形を写した後 糸鋸で切り抜き 小刀で仕上げます

型の大きさやバランスは千差万別なので 流用は出来ませんが
コンピューターはコピーを作って 拡大縮小出来ます
大きさを変えると バランスが悪くなりますが 描き直す事が可能です
何枚か形を変えて見比べる作業がとても楽になり 現代では手放せない道具となりました

コンピュータの功罪はさまざまですが ベジェという美しい曲線は フランスの数学者が発明したもので
こういう有機的で美しい曲線が数学に基づいたコンピューターを利用して描けるというのは大変意外です