前田木藝工房の仕事 島桑材飾棚 p1
■桑の木は敵密で粘りがある硬質の材で 細やかな仕事に答えてくれる特質から家具調度品・指物などに広く用いられてきました 時とともに黄褐色から黒褐色の格調高い味わいに変化する雅趣は 江戸時代から尊ばれてきています 前田木藝工房ではこの材を使った作品を数多く手がけてきました 
■桑には 近畿や関東 白山山麓地方の地桑や 伊豆諸島産の島桑 また中国・山陰地方などの山桑などがあり 地方ごとに独特の味わいをもちます 江戸の頃から少しずつ伐り出されてきた御蔵島の桑は大方がなくなり 幻の銘木となっています 京都や金沢など各地でも桑の木は用いられてきましたが なかでも江戸・東京では桑材の家具指物を専門とする桑物師らが 江戸指物の技量を競い合いました
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■前田南斎・島桑材四季草花彫嵌飾棚 1946年
(遠山記念館蔵)