D E S I G N E D F O R   O U R D A I L Y L I F E  前田木藝工房の技法

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摺漆一回目の塗り_木固め

漆という樹脂はたぶん未来永劫に最も強靭で美しい塗料だと思います
日本には 産地ならではの特徴ある技法がたくさんありますが
拭き漆ともいうこの技法は 木に漆を擦り込んで拭き取ることを繰り返す単純なやりかたですが
うまいひととへたなひとでは 仕上がりに雲泥の違いがあります

摺漆一回目は木固めともいって 木に思いきり漆を吸い込ませるのがコツでケチケチしてはいけない
栃 杉等はよく吸い込むので 日本産の高価な漆だと大変な額になるが
それだけ丈夫さと美しさは深く 飽きのこないものとなります

漆が乾くのには 温度と湿度がデリケートに関わっていて不思議です
むろの中の空気を作って短時間で乾かさないと 江戸指物は狂ってしまいます
漆が乾く 温度20度位 湿度60パーセント以上というのは梅雨時の自然の状態で冬の摺漆は苦労します
若い頃デジタル温湿度計やら 自動温度調節など試しましたが
自然の力と熟練した人の感がいちばん正しいようです