「うずくり仕上げ」
日本には自然の思想に基づいた 失われつつある すぐれた技法があります
北山杉の「砂磨き仕上げ」等と共に 木の触感〜肌触りを生かしたこの仕上げは
白木のまま 風雪にさらされて味わいが増し やがて土に還っていく
大切にしたい優れた技法だとおもいます
触感という五感のひとつは 西洋では卑しめられたと聞きますが
日本人の指先は何ミクロンのざらざらを見分ける能力を持っているらしい
それで素晴らしい漆の鏡面仕上げがうまれたのでしょう
僕たちは この技法を作品に取り入れています
〜2001年11月日々つれづれ〜
これは伝統的な木の仕上げに使う うずくりです
全長約18CM,手前のように小さいのもあります
杉や桐などの仕上げに使うもので 凧糸で萱や馬のしっぽを巻いて作ってあります
この構造がおもしろい
磨り減ったら凧糸を一回転抜いて 結んであるところをひっぱると またもとどうりになります
みじかくなって中身が無くなるまで使えるというわけです
この構造は 漆刷毛も同じで こちらは人毛を束ねて 木の箱状のものに入っています
ものの命を大切にするという独特のもので 普通の刷毛と考え方が根本的に違うことに驚きます