畑を耕すと斜面の土は自然に水平に近づいて僕達を悩ませる。
水平上が、なにをしても具合がいいことを、斜面に暮らして土をいじって痛感したが、なるほど平野や盆地に町や都市が発展するわけである。
しかし水平な海だって池だってさざ波がたっているではないか・・自然の造形には、直線、まんまる、直角、ピカピカな真っ平らというものがないことに気が付いたのもこのころで、都会で育った僕にはこんな当たり前のことが新鮮だった。自然の奥深さは、手鉋や鑿や小刀の、さざ波のように美しい手仕事の痕跡を残した仕上げに置き換わり、夢中になって今に続いている。
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