ささやかな贅沢_ 箸1

桑一位材・摺りうるし仕上げ面取りの箸
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エジプトもイースター島も、樹を使い尽くして滅びたと聞くが、日本人が培ってきた昔からの知恵と工夫でお互いを生かし合う事ができれば、縄文弥生から続いてきた樹木と人間の共存の事実から覗えるように、地球はいつまでも続くだろうと思うのは時代錯誤の夢だろうか。 工房の生活は木を端材まで生かし、ロハスで不便を楽しみ、暖かく美味しく、心は豊かである。日本人の樹木とのつきあい方の伝統は深く、賢い歴史を持っていて、目減りしないように倹約しながら資源を使い捨てていく石油文明とは根本が違っている。 |
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![]() 秋の栗おこわ
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日本独自の木で作る箸、茶碗という道具は、農産物、海産物を神様が食べ、余りを人間が頂くという考えを基に、神と人が共に食事をする儀式のために作られたのがルーツで、神聖な道具は繰り返して使わずに、新調するという感覚があって、真新しく、清々しいものを尊ぶという日本人の精神性となっている。 それにしても平民に使い切りは勿体ないと、漆が塗られ、箸が反復使用することが考えられたのは鎌倉時代で、僕達も作品の端材がでるととっておき、時折り、摺り漆仕上げの箸を制作する。 桑の箸は健康長寿脳卒中に防止になると古来からいわれ、一位の箸とともに正月の縁起物とされていて、こういった箸の文化は日本の正月の行事と共にありふれているようでいて世界に類のない木の国の特徴といえるだろう。 今年最後の仕事を仕上げるこのころ、慌ただしさと楽しみが同居して、おせちを作ったり、鏡餅を飾ったり、正月用の箸を拵えるのは楽しい。 |
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