
家族の絆・一年箸
木曽檜の五行箸
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侘びさびた古き良きものを伝承することと同居しているもうひとつの対照的な考え方、真新しい、精々しいものを尊ぶといった日本人の精神性は、樹の国においては、理にかなった自然素材の共通する使い回しと言えて、日本人が考え出した独特の知恵と言えるのではないでしょうか? |
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割り箸はサービスですから、価格に限度があり、日本産は割に合わなくなって、ほとんどが中国からの輸入品を消費することになったのですが、その量が膨大で、中国大陸が砂漠化してしまうという心配は緑に覆われていた過去からの歴史から頷くことが出来ます。 |
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| 我が家ではしばらく中国産の竹の割り箸を使っていましたが、最近の木竹材は防腐材や防虫防かび薬品に汚染されていて、化学塗装が施されているものもあり、アレルギーの原因にもなるもっとも危険な素材ということを知ったことがきっかけ、地球砂漠化温暖化とも合わせてロハスな箸を自分たちで作ろうということにしました。 前述、一生ものの「マイ箸」とは別の観点から、お正月に家族が今年一年お世話になるお揃いの新しい箸を拵えて、新年をすがすがしく迎えるといった日本人の感性に則った作品です。 |
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割り箸には「元禄、小判、長禄、利休」などの様々なかたちがあり、天削(てんそげ)というのは大正時代からのもので、頭の部分を切れる刃物でスパッと潔く切り落とした形が、生きのいい魚を包丁でさばいた刺身のような感覚でキリッとしています。 木曽檜で作った木地はいかにも清潔感にあふれて魅力的ですが、国産檜の価格は最高級の建具材では立米(1mX1mX1mの容積分)100万円にもなります。さすがに使い切りは勿体ないと、一年間、家庭で使える事を条件に漆を塗り丈夫にしました。木と漆という自然素材は廃棄しても土に還って、地球との循環、本当の意味でのリサイクルです。
西洋のように同じものを皆で使わず、日本の食器は個人使用が原則。懐石の作法のように洗剤で不必要に洗う必要もなく、日本のきれいな水が守られてきたのではないでしょうか。それぞれをおじいさん、お父さんの箸、おばあさんやお母さんの箸、男の子の箸、女の子の箸と、楽しく五色で塗り分けてみました。 |
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| サッカーチームや会社でのユニフォームという感覚は、ファミリーで共有する一体感が絆となり、暖かい信頼感に溢れますが、「お揃い」は現代の家族にもっとも欠けているものではないでしょうか。社会を構成する最小単位が信頼し合い、愛情に包まれてこそいい世の中になるのではないかと思っていますが、このような箸が幸せな家庭に結びつけば本望です。 価格ですか? 一膳2千円。例えば五人家族が毎年暮れにこんな箸を新調して、すがすがしいお正月を過ごし、一年に一万円使うというのは、愛情のあふれたささやかな贅沢といえるのではないでしょうか。 |
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