ご来場ありがとうございました

東京帝国ホテル富士の間銀座天賞堂・クリスマスフェア


2006年12月2日東京帝国ホテル・アーティストコーナーにて



日本人の鷹揚さ、あるいは無宗教感に対しては諸説紛々ですが、ネットでものが買える時代、縁ある人々が集い、楽しく会話を交わしながらショッピングを楽しむ時間、晴れやかなお祭り騒ぎは、普段と違った一日といった感覚、晴れの日、けの日・・というのはなかなかいいものんだな・・と田舎暮らし僕達にとって嬉しい展示会となりました。

クリスマスに向けて、天賞堂の顧客感謝セールでの「アーティストコーナー」は、太子像を彫ってくれた高山の小坂礼之さん、タラセア制作の星野尚さんと小生三人の展示です。

銀座での展覧会は、準備にもそつのないようにと力が入りました。
前夜東京入り、徹夜で中央道を走った息子と合流して早朝七時会場へ作品搬入、陳列、天賞堂社長挨拶、注意事項、作業打ち合わせなどの朝礼につづき十時に販売開始、6時、楽しいラテンミュージックのディナーショー(僕はラテン大好きなのです)、商談会を経て、夜半10時半、お客様がお帰りになるまで、僕達にとってなんとも不得意な店頭での一日でしたが、心地よい疲れ、充実した気持ちに包まれたのは、天賞堂の皆様のプロとしてのお仕事ぶりに接した感動、遠くから駆けつけてくれたお客様・友人に励まされた嬉しさのお影です。

僕達もおしゃれを楽しみ、思い出に残る特別な日になって、もの作りとして大きな張り合いとなった貴重な一日でした。

「祈りのかたち」に、このような形で発表する機会をいただくことができたことは、作品スケッチを長すぎるほど暖め続けた小生にとっても心に残る思い出です。
小さな祈りのかたちは、自然への敬意と感謝、宗教や国にとらわれることのない人間や家族のルーツ、なによりも、未来をテーマに、僕たちの生活空間での「いのりのしつらい」をかたちにしたものでした。





専門店とスーパーマーケットとの違いはなんだろうか?
個性的なサービスなどなど、顧客満足度の度合いなんでしょうが、僕は商品に対する専門知識の高さだと思っています。

お客様の聞きたいことはなんだろうか?

木の名前、作り方、製作にあたって苦労をするところ、作家の主義や思想、デザインのねらい、大切にしていること、使う上での注意、メンテナンスの方法、調子の悪くなったときどうしたらいいのか?などなど、今のギャラリーや販売店のサービスはお客様の疑問に応えているだろうか?

僕達は作ることは出来ても言葉で説明するが苦手だからこそ代弁してくれる人がありがたいと思います。

無駄な経費を省いて少しでも安く買って頂きたい、商品にはきれいな衣装を着せて上げたい。分け隔てなくこの日の記念品をお配りしたい、などなど僕の疑問を覆すような、ほっとするような天賞堂、銀座一流のサービスを学んだような気がしました。理論や方法論だけでは解決できないセンスとは、こういったものなのだと思います。

いいものを作れても、なにかと力の足りない僕達を助けてくださったSさん、Yさん、作品をほめてくださったMさん、Hさんはじめそのほかのたくさんのかたがたへ、心から有り難うございました。

今年の展覧会はこれにて無事終了することが出来ました。
三城は寒い冬を迎えますが、めげずに来年の発表会をめざして頑張ります。


   

★★★★★ Merry Christmas.  ★★★★★

 ありがとうございました



出展作品から

島桑と栃材の厨子・聖徳太子二歳像(高さ12cm・楠材)

高さ25cm 間口21.5cm 奥行20cm



ご案内

このたび銀座天賞堂クリスマスフェア(12月2日・於 帝国ホテル3F富士の間)「アーティストコーナー」に、「小さな祈りのかたち」(厨子三点、像二点)を出展させていただくことになりました。

果てしない宇宙のなかで、人間がもつ崇高な行為 いのり・・
家族の平安、自然や祖先への感謝、未来への希望・・日本人が培ってきたさまざまな感謝と祈りのかたちは小生のライフワークです。
宗派と国境を超えることを理想とした「いのりのかたち」は、父祖が得意とした厨子、仏壇の技術を引き継ぎ学びながら、これからの生活空間での、祈りのあるべき姿への模索から生まれました。お忙しい時期と存じますが、ご高覧頂きたく、謹んでご案内させて頂きます。
末筆ながら、寒さ厳しくなる折り、ご健康とご活躍をお祈りします。

ご招待形式ですが、ご興味のある方は、会場をご案内させていただきます。
ご遠慮なく小生携帯 090-7273-2073へ連絡下さい。

前田純一  

小生の紹介

東京宝町に創業し江戸指物の巨匠と呼ばれた前田南斎の三代目である前田純一氏は、現在信州松本に工房を構え制作を行っています。前田氏の作品は江戸指物の精巧な技を基礎に据えながら、伝統的な指物の工芸品から受けるイメージとは異質な、モダンでシンプルな感覚が特長です。今回出展される厨子は、前田氏が作り続けている代表的な作品で、国・教を越えた「祈り」がテーマです。ゆたかな時が流れ、ゆたかな空間がともにある。作品はそんな日々のくらしを私たちに示してくれます。